LAST SONG

2018年12月作曲

「タイトルのラストソング。直訳すると最後の曲と言う意味になりますが、これはどの様な意味を込めているんでしょうか?」
 最後と言う表現はある意味正しいですが、ただ終わりだけではなく、始まりだとか、終わっていない事だったり、平成の最後の曲だったりと色々な角度から名付けました。

「平成最後に作った曲と言う事で、何か特別な想いはありましたか?」
 平成は僕が音楽を初めてから駆け抜けて来た時代でした。令和に変わる節目に、忘れない様に、でも新しいスタートも切れる様な曲であり、そして世代を超えて、ずっと残る曲にしたいと思い、過去にも未来にも届くような曲を書きました。

「歌詞の〝僕の歌は君に唄う歌〟とある様に、今お話しされた想いを不特定多数の〝君〟に送る歌なんでしょうか?」
 はい、歌詞を読んで頂けると、誰かに語りかけている様にも自分に語りかけている様にもどちらにも取れると思いますので、その人それぞれの思うラストソングになる様にしています。また、ここにいない君や、これから出逢う君、離れてしまった君、何処かで待っている君もいるだろうし、それらを含めたたくさんの〝君〟に唄っています。

「メロディなんですが、この曲はAメロ、Bメロ…と通常の流れではなく変則的な構成になっていますよね。これは何か狙いがあるんでしょうか?」
 はい、僕の曲では良くある手法なんですが、基本的に同じコードをループさせてメロディだけを変化させています。ただ、一般的なセオリーでは1番のメロディは2番も同じにするんですが、僕の場合はそこは感情に合わせる様に変化させてますので1番と2番じゃ全く別物になっている場合が良くあります。この曲に関してはサビすら変えているのが特徴ですね。なので意図的に変えています。

「最後に伝えたいメッセージをお願いします。」
 ラストソングは、最後の曲が終わったら、終わりではなく、そこからスタートするものもあるし、その人の最後が過ぎて、次第にみんなが忘れてしまっても、ずっと残っていて、決して終わってはいない。そんなたくさんのラストが消えてしまわない様に皆様に届けば良いと思っています。
いつまでもこんな歌が残りますように。
 
LAST SONG